貧乏人ほどよく金を使うのではなかろうか


社会派ブロガーちきりん、ピケティに逆張りす - あざなえるなわのごとし

このへんから思ったことだが、そもそも「貧乏人は貯蓄に回す」というのは本当だろうか。貧困層は将来に不安があるため貯蓄に回すというのは一見もっともらしいが、貧困層は生活必需品に事欠いていたり、少額の消費で身近な部分で今すぐ大きな改善を見込める(消耗品の質を上げたり、家電を買い替えたり)のに対し、富裕層は同じ額を手にしても改善できる幅が少ないため消費の意欲が少ない、ということは限界効用逓減の法則からも言えそうである。臨時収入で札束100万円ポンと渡されたならとりあえず銀行に預けるかもしれないが、継続的に収入が増える見込があるなら、貧乏人のほうが消費に回すのではないのか?

適当にネットをあさると次のような資料が見つかった。

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やや古いデータだが、低所得者層の方が貯蓄率は低い。

2014/12/26 20:19
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色々な基準で検討しているが、やはり貧乏人より金持ちの方が貯蓄率は高い。

2014/12/26 20:32

 貯蓄率とは「貯蓄額を可処分所得で割った比率」らしい。というわけで、単純にお金を回すことだけを考えた場合、高所得者よりも低所得者に多く配分したほうが良い。少なくとも貯めこまないから即効性はある。

もっとも、お金の使い方によって波及効果に差があるとか、そもそも銀行が他に金を貸すんだから貯蓄の何が悪いとかいう論点もあるのだろうが、俺の経済知識は結局役に立たなかった公務員試験対策に勉強した以上のものはないから知ーらない。