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硫黄の臭い染み付いて

言葉

 

御嶽山リポート「硫黄のような臭いが・・・」 東大教授がツッコミ「硫黄は無臭だ」 (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
「硫黄」は元素記号Sよりも広い概念だと思いますよ。英語でもsulfurous odorって言うみたいですし
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語義ねぇ……。硫黄の語源の有力な説の一つは「湯泡(ゆあわ)が訛ったもの」なので、硫黄泉からわき出る泡、即ち気体の硫化水素こそが本来の「硫黄」である可能性が微レ存。

「硫黄のにおいががする」に「硫黄は無臭だ」と返した恥ずかしい理系教授 

 

 

今更だけど個人的なメモとして一応書き残しておこう。

「硫黄」という言葉は日本に科学や原子論という概念が導入される以前から存在する。だから当然、「硫黄」という言葉で表されるものは元素記号Sで表されるものと一致しない。極端な例を上げれば、「水」とH2O、「鉄」とFeの関係と同じだ。

そこら辺を意識して語源に詳しい辞書、大言海をみるとこうある。

 ゆのあわ(温泉泡)の約転、黄の音に紛れ誤る

(1)古く、ユノアワ。ユノアカ。今又、イワウ。鉱物の名。

もともとユノアワという和語があったところに中国から入ってきた「硫磺(硫黄)」という文字が当てられ、音が変わったわけだ。

「馬鹿」や「助長」の例を見れば分かるように、語源と現在の言葉の意味は必ずしも一致しないが、もともと硫黄というのはもっと広い意味で使われていたものであることを考えれば、一概に「硫黄の臭い」という表現も否定出来ないのでは無いだろうか。