女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのないイベントを挟むGJ部

http://anond.hatelabo.jp/20130309011622

じょしらくの口上は「この漫画は女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく漫画です」だったが、やってることは改蔵絶望先生と同じいつもの久米田であり、多少ブラックな大喜利がメインであり、女の子の可愛さは良く言えばスパイス、悪く言えば予防線の類である。

で、GJ部はというと、まさしくキャラの可愛さを楽しむために他の要素を取り除いている。(キョロも可愛いので「女の子の」とは書かない。)

これは後退ではなく前進である。GJ部では季節イベントもわざわざ丁寧に回避して演出しない。ここで凡百の萌えアニメならイベントを通した人間関係の変化や成長物語をやってしまうところだ。だがそんなもんはディープなアニオタでなくても、もう大抵の人間は見飽きてるのである。キッズアニメでもファミリー向けでもギャグでも日常系でも萌え系でもさんざっぱらやってる。もういいだろ、メイド喫茶も文化祭もだいたい脳内補完できるだろ。もはや現代においてそういうの見せられるのは、「サイコロを振って出目を見るのが楽しい」レベルの低級な娯楽だ。

そのかわりキャラを濃く見せる。太い線が多くてメリハリが効いた絵でキャラが強調されるのもそうだし、フェチ臭を感じるのもパーツレベルでキャラに違いがあり、それがちゃんと表現されているからだ。表情も豊かでディフォルメも多く使い、キャラの色々な面を見せる。

無駄に煽りましたが、GJ部今までのアニメにはない可能性と魅力を感じているとだけ申し添えておきます