映画

もう少しだけ生きてみる 『すずめの戸締まり』感想

タイトルは宮崎駿の「生きろ」、富野由悠季の「頼まれなくたって、生きてやる」からの類推です。 災害であれ過疎であれ人の営みが失われていくのは悲しいけれども、その後にはある種美しい自然に戻っていく。いずれは全てが失われていくかもしれないけれど、…

「ミッドサマー」「ジョジョ・ラビット」「ナイブズ・アウト」

24時間で3本映画を見た。 ミッドサマー 下馬評が良かったのでかなり期待してたんだけど正直合わなかった。体が植物化したり食べ物(≒死体)がグネグネ動いたりみたいなドラッグ描写は見応えあったし、白夜の中でのお祭り描写も作り込まれた映像が見れて何…

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を見てきた

この映画の登場人物たちは、みんな激しい怒りで頭がプッツンしている。ふがいない自分、憎き敵、理不尽な世界への怒りで身を燃やし、荒野を疾走する。そして燃え尽きるように次々死んでいく。 印象的だったのは最後にフュリアスとマックスが見つめ合うシーン…

アクト・オブ・キリングを見てきた

考えがまとまらないので印象に残ったことを簡単に書く。 作中アンワルたち虐殺の実行者達は、本物の殺人を経験した俺達なら世にあふれるアクション映画よりも本物の「サド」を演じられると豪語する。だけど、劇中の芝居がハリウッド映画より真に迫っているよ…