インタビュアー側の発言を示すためにダッシュを使う古い用例はあんまり見つからなかった

 

id:type-100<関係ないけど、インタビュー記事で聞き手を「――」で表現する慣習っていつぐらいからあるんでしょうね? - cider_kondoのコメント / はてなブックマーク

気になって古い新聞を見てみたんですが、あんまり使われてないんですよ。見つけた中で一番古いのは65年で80年代ぐらいから増えてくるかなという感じ。調べ方は適当なので信用しないでください。(メタブに追記)

2019/10/19 17:22

[B!] id:type-100<関係ないけど、インタビュー記事で聞き手を「――」で表現する慣習っていつぐらいからあるんでしょうね? - cider_kondoのコメント / はてなブックマーク

すみません、41年の記事に見つけました。ただやっぱり多くはないですね。その手の記事は一問一答と呼ぶことが多いので「問」「答」を使っているのが多い印象です。

2019/10/19 17:41

 網羅的に調べたわけじゃないからあんまり確かなことは言えないけど。昔の新聞は結構ダッシュの頻度が高いんだけど、インタビュアー側の発言の頭にダッシュを使う古い例は少なかった。昔は発言やインタビューの文脈をなるべくそのまま書こうという意識が薄かったので、合いの手などを書く必要が無く、一問一答形式で十分だったのかもしれない。

谷町四丁目 れだん本店


土曜日天気の子を見た俺はとても気分が良くなったのですぐ帰る予定だったのを変更してれだんに行った。前はカウンターのみの谷町店に行ったので今度は近くの本店に。

フードについては7品コース頼んでAQMさんと大体同じメニューだったのでそっち見りゃいいんじゃないでしょうか。

aqm.hatenablog.jp

1品目を取り忘れた時点で早々に料理の写真を撮るのを諦めました。酒の話だけします。

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最初は風の森。微炭酸で飲み口は爽やか。後からしっかりした味わいもあり、1杯目に酒だけでちびちび飲むのに良いお酒です。

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2杯目、刺身と一緒に飲むのに辛めですっきりしたの、というオーダーで出してもらった笹一。キレが良いのと同時にうまみもあり良い。刺身に合う。

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3杯目はえーっと、広島・美和桜のおかゆを楽しみにしてたんだけど売り切れだったのでどっしり目のにごりってオーダーで出してもらった……写真の銘柄が「にごり」だけで分からんですね。おいしかったのでもう一度飲みに行きます。

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4杯目、金沢屋。喜多方らしいすっきり爽やかな辛口(まあ偏見ですけど)。いろんな小品をたくさん出してくれる店なので、合わせやすい酒を。

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最後、金紋金鼓。穏やかながら舌にくるケミカルなうまみがある(純粋な褒め言葉です)楽しいお酒。最後はこういうので締めたい。
気分が良かったからって5杯は飲み過ぎでした。ちょっと行動圏からは離れてるんですが、また行きます。

本当に大事なことには、理由なんて無い方がいい 「天気の子」感想

ムショ脱走してから、ずっとニヤニヤしながら見てた。ずっと帆高くんに、やっちまえと無責任に応援しながら見てた。やっちまったなあ。こんなベタなボーイミーツガールを衒いなくやりきって、本当に最高だと思う。

強かったり正しかったりする人間が勝つなんて当たり前のことなんで、むしろ弱くて間違ってる人間に美しさでもって勝利への説得力を与えるのが美術の価値なのではないか。そういう意味で、陰鬱なコンクリートジャングルから一転、晴れ上がった東京の街を駆け抜ける帆高の姿に、こいつは何かを成し遂げるんだろうという説得力を、僕は確かに感じた。逆に言えば、そこに乗り切れなかった人にとっては薄っぺらい物語になるんだろうね。

で、陽菜さんを掠め取って告白する場面で、喝采を送りながらも「コレで向こう数ヶ月はずっと雨なんじゃないか」と苦笑してたんだが、そんな浅慮を飛び越え、めでたしめでたしで着地しなかったのにはぶったまげた。一人と世界を天秤にかけて一人を選んだら、なんだかんだで世界も救われる作品が多い中、世界を捨てて、しかもそれをいい話として描ききったぞ。そうだ、それでいいんだ。ラスト、狂った世界に向けて陽菜さんが祈るシーンが最高に美しい。超常的な力も正しい世界も失われたが、それでも人として生きていくという強さを感じる。これは人間賛歌としての素晴らしさなのだ。

OK, but why be moral?

何が良い生き方or良い社会のあり方なのかという論点とは別に、そもそもなぜ良くあらねばならないのかという論点が別にありまして、ヴィーガニズムや反出生主義はそこが弱いんですよね。

個人の価値観や社会制度を自由主義社会主義・民主主義的に変革すると、今までやっちゃいけなかったことができたり、生活が安定したり、政治に参加できるようになったりと、目に見える個人レベルのメリットがあるわけです(もちろん裏にデメリットがあったりもしますが)。

翻ってヴィーガニズムや反出生主義はどうか。既に屠殺や出産に不快感を持っている人間からすれば、それを採用することで不快感から解放されるというポジティブな効果があります。しかし未だそれらに不快感を持っていない人からすれば、一度不快感を持たなければそれらを採用する利得がないし、利得を得たとしてもプラスマイナスゼロに戻るだけだし、むしろ不快感を持つきっかけはそれらのイデオロギーです。

もちろん環境負荷などヴィーガニズムにポジティブな影響がないではありませんが、種差別やアニマルライツ的視点が根本にある以上基本的にそのメリットは副次的なもので、環境負荷が農業と同等の畜産があったとしても諸手を挙げて賛成するわけではないでしょう。

そもそも主義というのは世界に無数にあって、そのほとんどは主義が正しい=無矛盾なものです。いくらヴィーガニズムや反出生主義が正しい=無矛盾でも、それだけではそこから導かれる規律を、個人や社会として採用する理由にはならないわけですよね。宗教もイデオロギーも、現世利益を喧伝しないと広まりません。

ただ理論としてのヴィーガニズムの正しさ=無矛盾さはかなり強いので、幼い頃からヴィーガニズム的な思想を内面化した人間が増えていけば、100年もしないうちに肉食は不道徳として現在のタバコのような地位に押しやられ、排斥されるのではないか、と俺はアンチヴィーガンだけどそう思っています。

森長あやみ「ぶんぶくティーポット+ 1」

 

ぶんぶくティーポット+ 1 (LAZA COMICS)

ぶんぶくティーポット+ 1 (LAZA COMICS)

 

「うちのお母さんの友達……?」「ふみちゃんのお母さんの?」

「そうそう」

「ならやっぱり悪い人では?」「だよね」

 

 人間に変身できるもののけ女子4名と変身できないけど物知りなタヌキのお兄ちゃんがメインの、蘊蓄コメディ4コマ。前作「ぶんぶくたぬきのティーパーティー」で4人が中学生だったのに対して、舞台を高校に移して仕切り直し。元々ネタ切れで一時休止していたので、それもあってか新キャラも大幅に増えてパワーアップ。

 主人公ふみの母親の同級生で、高校教師のカワウソ・キツネ組に、脱獄犯のふみ父&それを追う公安特務課の女オオカミエージェント。作中圧倒的最強キャラであるフミ母*1だけじゃなくフミ父もなかなか魅力的なキャラなので、出番が増えそうでうれしい。

 

*1:概念を含めたあらゆるものを葉っぱに変化させて消去・貯蓄できる

水口尚樹「早乙女選手、ひたかくす 8」

 

早乙女選手、ひたかくす (8) (ビッグコミックス)

早乙女選手、ひたかくす (8) (ビッグコミックス)

 

相変わらず面白い。

すでに作中で「長年連れ添った老夫婦」と揶揄されているように恋愛関係は盤石な分、恋の障壁(二人の出会いの場である高校ボクシング部)とボクシングでの試合の障壁(それを侮辱する格上選手)を話の中でうまく融合させててストーリー展開がうまいなと感じる。これは5巻のスパーリングの時も同じように思ったっけか。

果たして花見妹は恋のライバルたり得るのか……。いやまあ、そうはならんやろうけど。

「圧倒的」

「圧倒的」という言葉は、伝統的には「対立するものを圧倒するような勢いで」という意味で使われるが、最近は特に比較するものなしに「見るものを圧倒するような雰囲気で」という意味でも使われるなあ。

さらに俗な言い方ではあるが、単に「勢いが強い」という意味でも使われている。